今回の依頼は、蛇口からブシュブシュと水に混じって空気が出るようになってしまったようです。
どうも打ち込み井戸の汲み上げポンプが何処からかエアーを吸い込んでいる模様です。
ポンプ停止時ではエアー吸い込み音は確認できませんでした。
一晩時間を置いても水は出るようですので、吸管の落水まではいかないけれど砂漉し器辺りのゴムパッキン類が劣化してきていて、ポンプ稼働時に空気を吸い込んでしまうのではないかと予想しました。
30年以上経過している打ち込み井戸ですと、鉄管に穴があいてしまっていることも考えられます。
その場合の対処は打ち込み井戸の寿命ですので打ち直しとなります。
お家の方が砂濾し器を触った後に汲み上げ出来なくなってしまうケースも時折あります。
今回、先ずは吸管側を組み直しながら砂濾し器を新しくして様子をみていただくことにしました。
専業ではない方が砂濾し器を分解修理できるのは、いいとこ設置から5年程度でしょう。
外してみた砂濾し器を見ると、内部は半分以上、赤錆で閉塞してしまっていました。
錆びだらけで分解すると元に戻すのが至難の業です。
新築時からのポンプらしく、20年程使用されているとのお話でしたので、弁体付パッキンも同時に交換させていただきました。
ポンプの寿命が10年~15年程度と言われていますので、本来なら取替時期にはなりますが、異音やガタ付きなどもなく調子が良さそうでしたので、もう暫く頑張ってくれそうです。
部材交換後の計器に異常は見られません。
ただ、メンテナンス着手前も真空度は保たれている状態でしたので、いまいち判断が難しいところではあります。
その後、2、3日様子をみていただいたところ、エアー噛みも解消されたとの報告をいただきましたので、これにて修理完了です。
I様
この度はご依頼ありがとうございました。