今回の依頼は井戸ポンプのメンテナンスです。
井戸水が出なくなってしまったので他社にお願いしたところ、何処が悪いか判らず手に負えないと断念されてしまったようです。
一昔前に、ポンプの吐出配管で水漏れしたときに当店で直してもらったことを思い出され連絡をいただきました。
現地を見させてもらうと、モーターが回りっ放しの状態にありました。
呼び水は入っていたのですが、地下水を汲み上げていない状態なので摩擦熱により手で触れないほどの高温となっておりました。
メカニカルシールを痛ませてしまっている可能性があります。
鑿井掘りでしたので、試しに砂濾し器を撤去して直結配管したところ、汲み上げを確認することができました。
水を汲み上げなかった原因は、砂濾し器手前のビニル管継手が老朽により亀裂が入っていたことでした。
ただ、ポンプも20年位使用されているらしく、くたびれて自動停止まで昇圧しない状態です。
こちらのポンプは設定でHI&LOWの切り替えが行えるので圧力を低く調整したところ、正常運転を確認できましたので暫くこれで使用してもらい、具合が悪いようならポンプの交換も視野に入れて頂くことにしました。
ついでに、隣り合う使用しなくなったポンプも撤去してもらいたいと追加依頼をいただきました。
一つの吸込管で2つのポンプに共用させてありました。
トラブル防止の観点から、このような施工はあまり好ましくないのですが、40年も前の人の考えなので何でも有りだったのでしょう。
地下水位が地表面と同じ高さにありましたので、埋設配管を切断すると配管から地下水が出てきてしまいますので、エンジンポンプで揚水を行い地下水位を下げることにしました。
水位を下げたことで、配管から井戸水が出なくなったので問題無くキャップ止めをすることが出来ました。
長時間空運転をしてしまったせいでゴムシールが痛んで水漏れしていたので、こちらは部品を発注して後日交換を行いました。
(有) F代表様
O様
この度はご依頼下さり、誠に有難うございました。