今回の依頼は打ち込み井戸の打ち直しです。
打ち込み井戸の水が出なくなってしまったようです。
同業の水道屋さんからの依頼です。
ポンプメーカーで調査をしてもらったようでエアーを噛みながら水を汲み、その後直ぐに吸管が落水してしまうのでポンプの故障ではなく、井戸側に問題があるとの報告でした。
30年以上経過しているとのことですので打ち込み鉄管に穴が開いてしまったのではないかと予想します。
上水道が布設されていない地区ですので新たに井戸の打ち直しをお任せいただきました。
毎度のように早朝から神社へ参拝です。
良い水が出てくれるように藁をもすがる気持ちでお願いしてきました。

既存の打ち込み井戸は口径32Aで屋根下へ入ってしまっているため、建物ギリギリを狙って外へ打ち込むことにしました。
土間コンクリートの下に地中梁の捨てコンが出てきてしまいあちゃーとなりましたが、思っていたほど厚くはなかったので良かったです。

1本目の5.5mでは水量が乏しく砂も多く排出されました。
2本目の7mで岩に当り一次止まってしまいましたが全開で30分も打ち続けていたらスルッと入るようになってくれて岩が逃げたか先端が曲がったかしたのでしょう。
数年前に2軒隣を施工したときには6.8mで入らなくなって位置を変えて打ち直しましたので、今回は神頼みを聞き入れてもらえたようです。

11mまで打ち込むも硬くなり、水量も少なかったので抜き上げて探りをいれました。
2ⅿまで抜き上げ見比べ、最良だった1.5mほど抜き上げた深さを完成深度とさせていただきました。
必要以上に抜き上げてしまうと将来的に地下水位が下がった場合の井戸枯れを早めてしまいます。
水量は少なめですが、水質は良く、砂も少なかったので家庭用のポンプ程度の実用なら耐えれると判断しました。

口径:50A 総打ち込み深度:GL-11.3m 抜き上げ:1.45m 完成深度:GL-9.85m
静水位:GL-4.05 水量:少(80ℓ/min)
鉄分:反応無し 砂量:僅か 砂色:焦げ茶 水色:山吹色
水温:17.0℃ 外気温:32.5℃ 天候:晴れ
六曜:大安 海抜:66m
N 代表様
O様
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。


