今回の依頼は井戸ポンプの故障です。
当店にて平成18年2月に取り替えさせてもらったポンプです。
モータが回りっ放しになってしまったようです。
配管接続の都合上、これまでもポンプの出口にバルブを設けていませんでした。
ポンプの出口に仕切弁が無いと、配管の水漏れでモータが止まらないのか、それともポンプの不具合で止まらないのか判断ができません。
19年使用なのでポンプの寿命も十分考えられますので交換でご提案させていただきました。
翌日に、一時的に使用できるようにと当店工事用の仮設ポンプに交換してみましたが症状は変わらずでした。
こうなると一気に配管の水漏れの方の疑いが強くなってしまいます…。
井戸水使用の場合ですと、モータ駆動音の方が大きく響いてしまいますので音調しても漏水箇所の断定が難しいです。
お客様には水を使いたい時だけコンセントを差してもらう対応をお願いしました。
数日後、新しいポンプが納品されてきましたので交換しながら新たにバルブも追加して判断してみる事にしました。
すると心配していた水漏れは一切無く、モータも止まり正常な運転状態に復旧しました。
最終結論はポンプの不具合だったということになります。
しかも当店所有の工事用ポンプも故障していたということです。
2台とも吸い込みにとても時間がかかるのでインペラの摩耗なのか、メカニカルシールの損傷なのか…
締め切り状態では2kしか昇圧せず、流動圧は0.5kでした。
これではモータが停止しない訳です。
当店所有の工事用のポンプも同じような状態でした。
高圧力側にスイッチを切り替えても症状は変わらずでした。
当店で工事用として使っていたポンプも、そもそもがお客様のところから調子が悪くなって引き上げてきたポンプを簡単にメンテナンスしたもので、こちらも20年経過してますから寿命がきたということなのでしょう。
知識習得の観点から、時間がある時に何処が原因なのか分解して調べておきたいと思います。
I様
この度もご依頼下さり、誠に有難うございました。