今回の依頼は打ち込み井戸工事です。
前回と同じく営農型太陽光発電事業のお手伝いです。
この辺りは簡単に地下水は出るのですが、逆に深さによっては砂の排出が多い場合がありますので完成予定深度を１１ｍ～１５ｍと幅を持たせていただきました。
5.5mを打ち込むも、水量が少なく実用には至らないと思い１１ｍを打ち込みました。
そもそも、この近辺は5.5mの深さですと地下水が枯渇して出なくなってしまっている場所も多く見受けられるので、最低でも１１ｍ以上を目指します。
１１ｍを打ち終わって水汲みをしてみたところ、水質は良さそうで水量も豊富にありますが、悪い方の予想が的中して砂の排出がとても多い帯水層でした。
経験上、これだけの砂の量ですと汲み込んでも無くなるようなことは無い気がしますし、電動ポンプでのチューブ潅水とのことですので砂は極力少ない方が望ましいと考えます。
その後１５ｍを打ち終わり水汲みをしてみると、今度は砂は出なくなったのですが水量も減ってしまいました。
揚水量が少ない井戸は流速が遅いので、経年でストレーナーの穴が錆びにより閉塞してしまうことがあります。
水量が多く、水質が良く、砂の汲み上げが少ない井戸ほどポンプの寿命も長くなります。
試しに１ｍ抜き上げてみたところ、水量も多くなり、砂も殆ど汲み上げない良い帯水層がありましたので完成深度とさせていただきました。
今回も三相200Vの汲み上げポンプを設置させていただきましたので、発電機を持ち込み試運転を兼ねながら1時間程度水替え作業を行いました。
口径：50A 完成深度：GL-14.0m 静水位:GL-3.83m
水量：多（推定224ℓ/min） 鉄分：反応無し 砂量：無し
砂色：暗灰色 水色：煙草色 水温：15.5℃ 外気温：22.0℃ 天候：晴れ
六曜：大安 海抜：32ｍ
S(株) A様 S様
この度はご依頼頂き、誠に有り難う御座いました。
