井戸ポンプが止まらなくなったので見てほしい

今回の依頼は、井戸ポンプの交換です。

どこも水を使っていないのにポンプが回りっぱなしになってしまっているので見てほしいとのことでした。

 

 

ポンプの出口にバルブが設けられていないため、配管の漏水なのかポンプの不具合なのか切り分けることができません。

ポンプを設置するときの基本中の基本なので、吐水バルブは省かずに取り付けしてもらいたいと思います。

 

 

調査の結果、今回の原因は圧力スイッチの動作不良とわかりました。

差し当たり急場を凌ぐには部品交換すれば直る旨をお伝えすると、蛇口から空気が混じって出てくることや、水量が少ないことなど同時に改善して貰いたいご要望もあったことから、古いポンプにお金を投資するよりも新しいポンプにして頂く方が将来的に見て安上りとなります。

 

 

エアー混入の原因は砂濾し器手前のフランジ辺りからでした。

配管がかなりこじられていたため、無理な力が掛かっていたのではないかと思います。

井戸ケーシングを少し短く切断させてもらい修正を行いました。

200Wのポンプから400Wに能力アップさせたことで、バケツ満タンに1分掛かっていたものが半分の30秒弱で溜めれるようになりました。

新しいポンプにしたときや能力アップさせた時は、汲み初めに錆や濁りがきます。

 

 

新しくした砂濾し器の網も直ぐに詰まってしまいますので、何度か分解して掃除を行います。

分解→清掃→組戻し→エアー抜き→揚水の工程を何度か繰り返して錆や砂が少なくなるまで繰り返します。

組戻しの際にパッキンを傷付けると地下水を汲み上げることが出来なくなってしまいますので細心の注意を払って作業しています。

砂濾し器を省いたり網を外して汲んでしまいますと、羽根車やセンサーに錆が噛んでポンプ本体の分解清掃を強いられる羽目となりますので注意が必要です。

特にポンプの始動時に井戸内の水を動かす事で鋼管肌の錆が剥がれてきます。

使用と共に段々と落ち着いてきますので、暫く使って貰って様子見となります。

 

 

ポンプ周りの配管もスッキリとさせて、保温材の紫外線劣化対策も万全にして交換完了です。

出来ればポンプをもっと井戸寄りに設置すれば露出する配管も少なくて済み、見た目もスッキリするのですが電源ケーブルが届かなくなってしまうことから、現状維持とさせていただきました。

 

 

S様
この度はご依頼いただきまして、誠に有難う御座いました。

 

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