潅水配管の詰まりを直してほしい

今回の依頼は農業用配管の詰まり抜き作業です。

水耕栽培の潅水用に使用している液肥が管内壁にこびり付いてしまい水の出が細くなってしまったようです。

手始めに洗管ノズルで高圧洗浄を施しましたが固くなってしまっている膜は簡単には除去できないようです。

今回新たに導入したばかりのフレックスワイヤーを試したところ、直管部であれば綺麗に剥がせ落とすことができました。

ワイヤーの先端部にあるチェーンがクルクル回ってある程度硬くなった詰まりでも叩き落としてくれます。

 

 

配管の末端部は剥がれ落ちた液肥の塊が溜まってしまい詰まり気味で水量が増えなかったことから配管の補修をさせていただくことにしました

 

 

 

こうしておくことで再発した場合にも配管末端部からワイヤーを挿入させることができますし、剥がれ落ちた液肥もバルブを開閉すれば簡単に排出できるようになります。

導入したばかりの配管の詰まりを除去する工具ですが、なんと使用2回目で壊してしまいました…。

原因は無理に押し込んだせいで先端のチェーンが詰まりに回転を取られ、その状態で電動ドリルの回転を継続させてしまったことにあると思われます。

あれ?ワイヤー回転していない?と気付きドラム内部を確認してみると、物の見事にねじ切れて破断していました。

思ったより簡単にネジ切れてしまった感想です。

 

 

2度目の作業開始直後に破断してしまったので、その後の作業は電動ドリルに直接ワイヤーを噛ませましたが、ドラムから解放したワイヤーは抵抗がかかると捩れてしまって思うように作業できません。

そのおかげでドラムの必要性は十分に理解できました。

電ドルの回転数とワイヤーの送りに注意しながら作業を続け、それでも何とか水量は増えたようなので詰まりは除去できたのではないかと思います。

かなり大き目な塊が出てきました。

 

 

これまでは同メーカーのRIDGID社のパワースピンを活用させてもらっていて、こちらは相当強引な作業でも何ともありませんでした。

その感覚のまま今回フレックスワイヤーを使用してしまったのがそもそもの失態です…。

比較するとパワースピンよりフレックスワイヤーの方がワイヤーが柔軟なので曲がりが多くても進んでいきそうです。

どんどん入ってキモチイイ〜♪と調子付いてしまうと河童の川流れになります…。

先端チェーンに負荷がかからない様にかなり慎重にワイヤー送りをする必要がありそうです。

 

 

本体とを接続するワイヤー端部が油圧プレス加工されているので修理は難易度が高そうです。

交換用のワイヤーが販売されているようですので、そちらを購入することにします。

Instagramで同業の水道業者さんは先端チェーンが引き千切れて穴を掘って配管を切断して先端チェーンを回収しているのを拝見しました。

先端の破断であれば修理の面では簡単ですが、手元で千切れるより先端や途中で千切れる方が断然タチが悪いですね…。

億ションの排水管詰まりでワイヤー残してきてしまったら顔面蒼白になること間違いなしです…。

今回は20万円もする工具が一瞬で壊れて萎えましたが、何事も経験なので致し方ありません。

初めて乗ったコロ無し自転車だって痛い思いをしながら感覚を掴んで上手になっていったわけですから、こちらの工具もきっと習得できると信じて経験を積んでいきたいと思います。

 

T(株)担当M様
この度はご依頼いただき、誠に有り難う御座いました。

 

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