排水ポンプが止まらないので見てもらいたい

今回の依頼は排水ポンプのメンテナンスです。

一年前に交換したばかりのポンプが自動停止しなくなってしまったようです。

コンセントの抜き差しで対応してもらいました。

 

 

メーカーに修理見積もりをお願いすると、保証期間の1年を2ヶ月超えていたので有償との事でした。

しかもその値が新たにポンプを購入するよりもお高い修理金額です。

これだったら新しいポンプを購入してしまったほうが利口ですが、お客様にまた新しいポンプを買って下さいとは到底言えず、ご相談させてもらうことにしました。

当店に中古の排水ポンプがあったので、当面これを使っていただき、当店修理で対応できるか一度分解点検させてもらう事にしました。

 

 

 

 

後から分かった事ですが、前回交換したポンプはインペラに石が噛んでロックしていて排水出来なくなっていました。

もしや今回もと思い、ピット内の排水を完全に汲み取り綺麗にしてみるとピットの底に砕石が転がっていました。

2〜3年前の大雨で川が増水した時に工場が浸水した事があって、その時に石が彼方此方に散乱していた事があったとのお話でした。

その時に混入した可能性が高いと考えます。

ポンプを交換してから半年が過ぎた頃に、また排水が流れないと連絡をいただいた事があります。

その時はコンセントの抜き差しをしてもらい復旧したようで、もしかしたらその時にも石が噛んでいたのかもしれません。

前回のポンプ交換時に、もう少し注意深くピット内を観察していればよかったのですが気付かず見落としてしまいました。

 

 

手直しついでなので、スリーブに電源コードが通らない問題を修正しました。

前回、継手に差し込みプラグが引っ掛かって通らなかったので切断して繋ぎ直していました。

その前のポンプもそうしてありました。

ポンプの交換やメンテナンスをする度に毎回電源ケーブルを切ったり繋げたりするのは煩わしいので、こちらも改善させました。

 

 

直角継手から大曲がり継手に交換したところ、差し込みプラグが通ってくれるようになりました。

中古のポンプに交換して動作良好を確認出来ましたので、一旦これで使っていてもらうことにしました。

 

問題のポンプを持ち帰り分解してみました。

フロートの動作異常は見られませんでしたが、リレー接点に焼損を見つけました。

 

 

おそらくインペラに石が噛んだ事による過電流が原因なのではないかと想像します。

部品を交換して正常動作に復旧しましたので納品させてもらうことにしますが、中古排水ポンプは譲渡させていただき、こちらの修理済みポンプは予備としてストックしておいてもらう事にします。

 

 

 

 

 

(有) M 代表様
この度は大変ご迷惑をおかけしました。
当店に任せて良かったと思っていただけるよう、誠意を持って努めてまいりますので今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

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