打ち込み井戸の水量が減ってしまったので打ち直してもらいたい

‍今回の依頼は、打ち込み井戸の打ち直しです。

同業からのご紹介でした。

10年以上前に同業が施工した打ち込み井戸の水量が減ってきてしまい、農機具販売業者が色々と手を施したようですが改善しなかったようです。

苗の潅水に使用していて、仕事に差し支えるようになってしまったので新たに打ち直しをご希望されました。

現在の打ち込み深さは不明とのお話でした。

こちらも海に近い場所でしたので、砂地であると予想して網巻きビニル管をケーシングとする工法を選択させていただきました。

 

 

 

 

水量も多く、鉄分も砂も無く満足行く仕上がりになりました。

既存の打ち込み井戸を計測すると口径40Aの深度は5.3mでした。

施工している最中に、その深さはかなり大粒の礫が多く、地下水量が豊富にありそうな感じを受けたのですが、ストレーナーの孔が閉塞してしまったのが原因だったのか、地下水の流れが変わって水量が減ったのか、何かしらの理由があったと思われます。

古い打ち込み管を介して帯水層へ悪いものが流れ込んでいかないように、栓をしておきました。

新しく掘った井戸は配管を切らなくてもステンレス製のキャップを外してもらえば容易に井戸の深さを測ったり、井戸掃除したりできるようにしておきました。

管内カメラを使用してもらえば、ストレーナーの長さの把握も可能となります。

 

 

口径:HI-VP30 完成深度:GL-10.2m 静水位:GL-2.15m
ストレーナー位置:GL-6.2m~10.2m(SUS304網巻♯80)
水量:中(推定170ℓ/min) 鉄分:反応無し 砂量:無し
砂色:暗灰色(褐色礫交じり) 水色:土色
水温:17.8℃ 外気温:7.0℃ 天候:晴れ 六曜:大安 海抜:6m

 

 

 

 

元々あった砂濾し器をメンテナンスしやすいポンプ側近へ移動させました。

この方が小屋の中で雨にも打たれないので砂越し器が錆びないですし、紫外線によるポリカーボネート製の蓋がひび割れるリスクも軽減されます。

ポンプが停止しないので、これまでスイッチ回路のオンオフで操作されていました。

簡単なポンプメンテナンスを行いましたが改善されませんでした。

ポンプの不具合なのか、配管の漏水なのか区別が付かなかったため、ポンプ吐出側へバルブを設けさせていただきました。

ポンプの出口にバルブを付けることはポンプの故障診断時には必ず設けてあって欲しいもので基本中の基本となりますので、ポンプ設置者様に至っては省かず取り付けして頂きたいです。

バルブを締めるとポンプが停止し、正常運転を確認できましたので配管の漏水が断定されました。

配管に漏水があることをお伝えしましたが、直す直さないはお客様のご意思にお任せしました。

 

 

 

 

ここにYoutubeのコードを入力してください

 

 

 

(有)H配管 代表様
この度はご紹介下さり、誠に有難う御座いました。
K様
この度はご依頼頂き、誠に有難う御座いました。

 

PAGE TOP