今回の依頼は、井戸輪のポンプが井戸水を汲み上げなくなってしまったので見てほしいと同業者からの相談でした。
ポンプに砂が詰まってしまい、分解清掃しても直ぐに砂が詰まってモーターがロックしてしまう状態でした。
点検がてら投げ込み水中ポンプで揚水してみたところ、井戸底の輪が壊れてしまっていて砂が寄せてきていました。
そのせいでポンプの吸い込み管が砂の中に埋もれてしまっていて砂を汲み上げていたようです。
謂わゆる寿命を迎えて壊れてしまった井戸です。
補修するには井戸輪の中に一回り小さい輪を入れて掘り進めるか、別の場所へ新たに打ち込み井戸やロータリー工法で井戸を掘り直す事になります。
使用用途が鉢植えの水撒き程度であること、依頼者がご高齢であることから、大掛かりな工事は望まれていないようでしたので簡易的な補修工事とさせていただきました。
ボイリング現象によって引き起こされる砂の流れ込みを少しでも抑えるために砂利を敷詰めました。
※ボイリング現象とは、孔底および孔周囲が砂地盤の場合で、孔内水位より孔周囲の地下水が高い場合に孔周囲から浸透流によって、孔底より砂粒子が水と共に吹き上がる現象である。(ウィキペディア抜粋)
砂利を埋めた事と水深が浅くなってしまった事で、水量が減ってしまい連続揚水すると汲み切ってしまう事から、サクションに網を巻き最深部に設置させる事にしました。
今までは井戸蓋が簡単にズラせなかったので、蓋半分にポンプと吸管を纏めました。
いつまで使用出来るか分かりませんが、使えるだけ使って頂きたい思いです。
(有)H配管 代表様
A様
この度はご依頼下さいまして、誠に有難う御座いました。