今回の依頼は、台所排水の詰まり対応です。
夕方の炊事時に連絡をもらい緊急出動してきました。
スポイトでは全く解消されず、つまり抜きワイヤーと業務用薬剤を併用して何とかスムーズに流れるまでになりました。
外も真っ暗だったこともあり、日を改めさせて頂き、後日修理にお伺いさせていただきました。
詰まりの原因は配管勾配が悪いことにありました。
新築当時は、しっかりと勾配が取れていたと思いますが、配管支持の間隔が遠く、熱湯などで配管が垂れてしまったところに油脂が堆積してしまったものと考えられます。
詰まっている配管部分を撤去して引き直しを行い、支持間隔も短めに取り、配管勾配も若干強めに付けておきました。
床上の匂い止めの防臭ゴムも抜けて床上に溢れないように粘着テープで固定しておきました。
たまに防臭ゴムにコーキングをベッタリ塗りたくるシステムキッチンの施工者さんがいますが、配管洗浄したいときに簡単に取り外すことができないですし、一旦取り外してしまうと今度はシリコンが滑りを発生させてしまって防臭ゴムが抜け易くなってしまうというデメリットを生じさせてしまいます。
なので、防臭ゴムの抜け防止にコーキングだけは使用しないでほしいと思います。
前回30分以上のワイヤー作業と薬剤を使用して、ある程度油脂が取れたつもりでいましたが、殆ど取れていなかったことが判明しました。
高圧洗浄でも硬くなってしまった油脂は綺麗に取れないと某洗浄工具メーカー担当さんに聞いたことがあります。
ワイヤーの先に刃が付いているものや、チェーンが付いているものを回転させながら砕くタイプで無いと綺麗には取れないらしいですが、薄いビニル管や老朽化した排水鉄管ですと、あまり無茶なことをすると破損させてしまい逆に漏水を作ってしまう恐れがありますので使用が制限されます。
一番手っ取り早くて確実な方法は、やはり引き直しだと考えますが、マンションなどでは更新費用が高額になりそうですね。
S様
この度もご依頼下さり、誠に有難う御座いました。
さて、本日を持ちまして今年最後の更新とさせていただきます。
本年も多くの皆様方のご依頼に心より感謝申し上げます。
来る年も変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い致します。
それでは良いお年をお迎えください。