今回の依頼は、井戸ポンプの取り付けです。
昨年、打ち込み井戸工事をさせていただいた住宅が完成間近だと連絡をもらいましたので施工してまいりました。
井戸工事の時に水替えは行っておりますが、新しい井戸は落ち着くまでは砂がきやすいので数時間水替えを行いました。
本来なら吸管はポンプの吸い上げ揚程限界の8m以上を挿入したいのですが、吸い込みの末端が丁度ストレーナーの位置にかかってしまい砂を引っ張り易くなってしまうことから1m短くした7mとしました。
一分間に190リットル汲み上げ可能な井戸なので、50リットル程度の汲み上げ能力の電動ポンプなら汲み切ってエアーを吸ってしまうことはないだろうとの判断です。
本来であればサクション側に砂濾し器を取り付けたいのですが、砂の多い地層だったことから直ぐに砂濾し器が目詰まりすると予想しました。
不慣れな方ですと砂濾し器のメンテナンスはハードルが高いので、敢えて砂濾し器の設置を取りやめました。
その代わり、砂の汲み上げに弱いカスケードポンプは避けて、ジェットポンプを選定させていただきました。
かと言って、最近の水まわり機器は高性能なので砂を送ると故障の原因となってしまいますので、デリベリ側にディスクフィルターの採用を行いました。
メッシュの細かいフィルターですので砂は止めることができるようになりますが、溜まった砂がフィルターの目詰まりを起こすことで水量が少なくなってきてしまいます。
サクション側と違ってデリベリ側のメンテナンスの方が一般の方でも対処しやすく、定期的に砂を排出したり分解清掃してもらうことは可能だと考えます。
2〜3年使い込んでいただければ、フィルターのメンテが要らなくなるくらい井戸も落ち着いてくると思われます。
(株)I 担当F様
N様
この度はご依頼ありがとうございました。