今回の依頼は、台所のリフォームです。
古くなった冷蔵庫を新しくしたいけど、変えたい冷蔵庫は今よりも背が高く、全面の吊戸棚に当たってしまって完全に扉が開けないので、流し台の位置を変えてしまうことはできますか?と始まったお話でした。
数社のカタログを見てもらい、凡その方向性が決まったところで概算見積もりを提出し、数回のプラン変更を重ねて、最後にショールームに行ってもらいカタログでは分からない実際の使い勝手や質感を確かめていただきました。
その後、正式な契約をいただき、関係協力業者との現場打ち合わせや、工程を調整して着工させていただきました。
床板が傷んでいる部分があり、増し張りを希望されましたので、こちらも対応させていただきました。
こちらは水道屋目線になりますが、水道管に内面コーティングがされていない昔の鉄管が使用されていましたので、今回のリフォームを機に交換させていただくことにしました。
折角新しいキッチンにしたのに、蛇口から錆水がでてきてしまうようでは悲しいですからね。
まだ防食テープを巻く常識が定着していなかった時代に施工されたものですので、外面も錆びが酷く、いつ漏れても不思議ではない状態でした。
今回、追加依頼で出窓の奥行を詰めさせていただきました。
今回のシステムキッチン交換で今までの流し台より天板が奥行で10cm伸びてしまうので、窓の鍵が閉め難くなってしまうのは辛い…。とお客様が心配されました。
夏場には毎日窓を開閉されているようで、リフォームしたことで毎日の生活が不便になってはいけません。
出窓を10cm縮めることにしました。
工程通りキッチンの据付施工日までに準備が整い、組み付けの立ち合いをしました。
施工業者に細かな部分の指示をして監督です。
綺麗に仕上げていただき、白基調になりましたので室内が明るく感じるようになりました。
まるで純白のウェディングドレスのようです。
シーリングが乾いた翌日に接続工事を行いました。
図面に記されてあった位置でガス管を先行配管していたのですが、実際に機器が据え付けられたら少し遠い感じがしたので点検口内で位置を変更し直しました。
ガスの配管位置が低いと、ガスコックが引き出しに当たってしまいます。
更には引き出しの中に底の深い鍋を入れたり、油の容器を入れるとホースやガスコックに当たったりするので、フレキホースは極力短く、ガスコックは可能な限り高くを意識して施工しています。
お客様に気付いてもらえることは無いですが、使用する人の立場になって少しでも使い勝手が良くなってくれたら嬉しいです。
接続後の気密試験に合格していますので、安心してガス機器をご使用いただけます。
見えなくなってしまうところだからと手を抜く事なく、綺麗にを意識して水栓の接続もしています。
水漏れ確認も念入りに行いました。
心配されていた窓の開閉も無理なく行えました。
床板もピカピカに新しくなりました。
素敵に生まれ変わったキッチンで、日々の暮らしが充実したものになりますよう心よりお祈り申しております。
O様
この度もご依頼いただき、誠にありがとうございました。