コンパクトなトイレを付けて欲しい

今回の依頼は、先日の詰まり修理の続きでトイレの交換でした。

トイレ詰まりから施工不良が発覚

高齢なお客様でもあったことから、できる限り費用を抑えたお見積りをさせていただきました。

見積書を提出し、カタログを見ながらご説明したところ、ご了承いただけましたので器具を発注すると、二日後に待ったがかかってしまいました。

その理由は、掛かり付けの病院にあるトイレがコンパクトなので同じものを付けてもらいたいとのことでした。

器具の発注をかけた後でしたので、キャンセルが出来ないことをまずは報告させていただきました。

そもそも病院にあるコンパクトなトイレというと、高置水槽給水方式のフラッシュ弁タイプのトイレを想像しました。

一般住宅では水量が足らずに洗浄不良を起こすことから、設置が不向きなことが殆どです。

念のため、お客様の通われている病院に出向き、病院責任者に事情を説明して了解を取り確認してきました。

予想通り、フラッシュ弁方式のトイレでした。

2、3年前にウォシュレットを交換したばかりのようでしたので、今回それをそのまま流用すれば費用を抑えることができると考え器具を選定しています。

ただ、その器具ですと今までのトイレより便器先端が60㎜出てしまいます。

トイレの奥行が狭いことから入口ドアも移動する予定でいたのですが、足が悪く歩行車を使用しての移動なので、現在のドア位置を変更すると使い勝手が変わってしまう事が何より心配とのことでした。

現在のトイレは便器先端まで約710㎜です。

当店が選定したトイレは便器先端まで770㎜なので、この寸法に近づけるためにはタンクレストイレか一体型トイレにする必要がありました。

そうなると今までの温水暖房便座は使用できなくなってしまうばかりか、費用も格段に高くなってしまいます。

注文済みのトイレもキャンセル料のご負担をしていただく必要もでできてしまいますし…。

その辺りの事情をよく説明させていただいた上で、それでもコンパクトなトイレの方が良いと申され、パターン毎に見積を作成して費用とも検討した結果、最終的にTOTO社製の一体型トイレGGタイプを取り付けさせていただくことでご納得していただきました。

 

器具が納品されたので取り付けにお伺いしました。

タイル床下にも排水が漏れていた形跡があり、陥没していました。

陥没していたところは砂で充填し、仕上げは急結剤を使用したモルタルで補修しました。

 

排水が正常になったところで、リモデル便器用の排水部材を取り付け便器を組み付けました。

 

 

交換後のトイレも先端部が約710㎜に収まってくれたことと、お客様が大変ご満足して下さっていたので、とても安心いたしました。

 

M様
この度もご依頼ありがとうございました。

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