今回の依頼は、社員寮の一室が臭気が酷いので点検してもらいたいとのことでした。
あまりに臭いので、別の空き部屋に引っ越してもらったとのことでした。
一通りの水まわりの排水を点検すると、洗濯排水金具に異常を見つけました。
水を溜めて臭いを遮断する役目のトラップに破損がみられました。
割れてしまったのか、構造を理解していない前住人が故意に割ってしまったのかは定かではありませんが、上部の部品も欠品しているので新しい金具と交換する必要があります。
封水部分に水を満たして臭いを防ぎます。
新品のときにはキャップがあるのですが、住人が洗濯ホースを差すときに大体は捨ててしまいます。
その後、住人が引っ越して空き部屋になってしまった際に、長期の場合には溜まっている水が自然蒸発してしまうため、室内に臭気が充満してしまうことになります。
そのため空き部屋の排水口には、臭気が上がらないような対策をしておく必要があります。
① テープを巻く
② 新聞紙や紙、布などを詰めておく
トイレの便器内や、浴室の排水口、台所や洗面所も同じくトラップがあり、水が溜まっていることにより臭いや害虫の侵入を防いでいます。
いずれも、長期間使用しないとトラップ内の水が自然蒸発して無くなってしまうことで臭気が上がってしまうので、排水口をサランラップで覆うなどの処置が必要です。
一度、室内に臭気が充満してしまうと、壁紙に臭いが浸み込んでしまい消臭するのがとても大変になるので十分注意してください。
それから、前住居人もそうだったようですが、引っ越す際にこの部分まで外して持って行ってしまう方がみられますが、これは住宅設備の一部ですので持ち去らないようにお願いいたします。
(株)C 代表様
T(株) 担当様
この度もご依頼ありがとうございました。